ミニマリストを名乗る人が好きじゃない

多くの物を持たず、シンプルな暮らしをすることは好きなのだけど、自分をミニマリストと名乗ってメディアに出ている人が好きじゃない。彼らは新しいApple製品が発売されるたびに手に入れてるし、一点豪華主義といいつつ、ほとんどの持ち物が洗練された高価なアイテムだったりする。勘違いしやすいが、「デスク周りがオシャレな人」=「ミニマリスト」ではない。そして彼らは製品レビュー系YouTuberだったりするので、前のモデルを売って新製品を買うことをどんどん繰り返す。きっとそのあたりの経費はうやむやにしているのではなかろうかと訝(いぶか)しんでしまう。

愛着の持てるアイテムを長く持ち続けるというコンセプトすら、まだ人間の見栄が見え隠れしていて辟易する。持ち物を少数精鋭にしようとして、愛着が持てそうなオシャレなアイテムにわざわざ新しく買い替えたりする。こんまりさんの「ときめいたものだけ残す」を都合よく解釈して「ときめいたものに買い替える」のはミニマリストではない。
そんな風にわざわざ買い替えなくても、たまたま実家から持ってきたキッチン道具だってまだまだ使えるし、古いボールペンを全部捨てて、LAMYのボールペン1本体制にする必要なんてない。物が少ないことを評価するのではなく、物を買い足さないことに重きを置くのが本当は重要だと思う。
「愛着」は言い換えれば「執着」だし、その原因は商品購入前に「吟味」してしまうからだ。現代は吟味するためのツールや情報が増えすぎだと思う。

あるいはミニマリストの字面のとおり、本当に持ち物が少ないことをアピールしているミニマリストの人もいる。でもその人が独身男性なら「楽しそうでいいよね!」以上の感想はない。気ままな独身男性の生活なんてどうとでもなるし、何も心配する必要もない。子供のご飯を作る必要もなくコンビニ弁当を食べればいいし、妻や子供に気兼ねなく自分の好きなものだけ厳選していればいい。そういった軋轢や雑事から元々解放されている独身男性が、朝はバナナとプロテイン飲んで朝活してますって誇らしく語っていても、これまでもこれからもどうぞご自由にとしか思わない。